木とともに

サステナブルな建築資源

木は計画的に伐採・植林をすることで木材として利用できるサステナブルな循環型資源です。木はCO2を吸収する、より環境にやさしい資源と言えます。

CO2排出を抑制

木造建築は鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨造の建築に比べて、資材の製造時や加工時に必要なエネルギーが少なく、建設時のCO2排出量の大幅な削減を可能にします。

CO2を固定する

木は大気中のCO2を吸収しながら光合成を行なって成長し、炭素(C)を体内に固定化します。伐採されて木材となっても炭素の固定化は続くため、「都市の森林」「第二の森林」などと言われています。

環境に、人にやさしい

森の精気に包まれて暮らす

森の木々が発する「フィトンチッド」。森の精気とも言えるこの物質は、リフレッシュ・リラックス効果・消臭・抗菌・防虫効果が確認され、人体への健康に有益な効果が期待されています。

乾燥から人を守る

木材は空気中の湿度が高い時は水分を吸収し、湿度が低い時には水分を放出するという調湿機能を持っています。木の家に住むことは、肌にやさしい、快適な湿度の家に住むことでもあるのです。

木はクッションになる

木材には高い衝撃吸収力があります。 衝撃が加わると、木のパイプ状の細胞がクッションのように柔軟に変形し、力を吸収。転倒によるケガの防止や、足腰への負担を軽くします。

目に耳にやさしい

目に悪い影響を与える紫外線。木材は紫外線をよく吸収し、木材に反射する光には紫外線がほとんど含まれないことから、木の家は目にやさしいとも言えます。 また、木材は音をまろやかに吸収し、心地よく感じる程度に調整します。

木は鉄より火に強い

消火の最前線を担う消防士は「木造より鉄骨住宅の方が怖い」と言います。高温で熱せられた鉄骨は急速に強度が低下し、崩れ落ちて負傷することもあるからです。木は火にあぶられても表面が炭化して火の進行を遅らせ、強度低下を抑えます。

優れた断熱性で快適を守る

木は断熱性能が高く、熱伝導率は「鉄」の350分の1程度となります。優れた断熱性能をもつ木を利用することで、省エネルギー性能の高い建物が実現できます。