父が水道設備関係の仕事をしていて、兄は大工経験者。もともとものづくりに興味があり、学校でも建築について学びましたが、「習う」と「やる」では全く違う。入社後の研修でも、現場で使う機材や安全管理などは知識として習いましたが、現場で先輩にいろいろ教えてもらって、体を動かして、今、ようやく知識が“身に着いてきた”と感じています。
現場で技術を学ぶとき、先輩との組み合わせは半年ごとに変わるので、人間関係に慣れたころに交代になります。緊張が続くので大変な面もありますが、同じ工程でも人によってコツや工夫するポイントが違い、学ぶことは尽きません。大工としての技術だけでなく、挨拶する、大きな声で返事する、わからないことは進んで質問するなどのコミュニケーション力も養われます。
入社後の研修では現場で必要な建方の技能を習得できますし、「枠組壁建築技能士」などの国家資格を取るときには、会社からのサポート体制もあります。それに、技能と知識に応じてA1からA5までレベルアップしていける社内資格※があります。技能職の成果はなかなか見えにくいのですが、自分の技能が目に見える形で評価されるので、励みになります。僕はまだ2年目でA2ですが、これから技術を磨いてA5を取得して、新人にアドバイスできる“頼もしい先輩”になるのがひとつの目標です。